文春オンライン報道に対する抗議とその後の報告(2023.11.6)

6月の都議会議員補欠選挙後の文春オンライン報道により、多くの皆様にご心配をお掛け致しました。

余りにも理不尽な報道に対し、私自身大きな精神的苦痛を受け、文春への対応について私の代理弁護士に相談を重ねて参りました。

そして先日、保険会社の担当弁護士より、ようやく相手方との示談が成立した旨連絡を受けました。

これまで、保険会社の担当弁護士を通じ、示談への話し合いが行われてきましたが、「こちらの誠意を見せろ」との主張が続き、成立に至りませんでした。

私は事故直後から、救急車の要請を断っていた相手に対し、「後は保険会社を通じて誠意をもって対応させていただきます。」とお伝えしておりました。

その後、当日の深夜(午後11時30分頃)、相手から電話が入り、事故で当たったと言っていた足ではなく首の痛みを訴えられ、明日から仕事を休まざるを得ないとの話がありました。私は一時間近く話を伺い、全て保険会社を通じて適切に対応させていただきますとお伝えしました。

その後、相手から保険会社に、自転車も壊れて使えない、更に履いていたズボンが切れたとの連絡が入りました。

しかしそもそもこの事故は、交差点で一時停止をし、その後発進しようとした直後に自転車が前に現れ急停止したところ、「今当たったから早く車から降りてくるように」と促され、警察を呼んだという状況でした。

相手は転倒することもなく、車にも傷一つなく、ドライブレコーダーには、立ちはだかり叫んでいる相手の様子しか映っていないもので、警察も、「事故処理しますが、自転車が壊れたり、服が破れたりすることは無く、首の痛みも状況からは考えられにくい」との見解で、相手にもその旨伝えると話していました。

その後も保険会社の担当弁護士が話し合いを続けていましたが、「こちらの誠意を見せろ」との一点張りでした。そして病院への通院もあり4か月近く経過し、都議会議員補欠選挙で私が当選させていただいたタイミングで文春オンラインの報道となりました。

記事の中で「現職の都議がいつまでも示談を成し得ていないのは異常事態である」と主張していましたが、示談に応じてこなかったのは相手方であり、保険会社も弁護士を立て、誠意をもって話し合いを続けてきました。

この報道への対応として、私も代理人の弁護士を立て、文春側へ抗議をし、訴訟も視野に相談をしてきました。

文春への抗議文と回答は別に記しますが、文春からは、「これ以上のことが無ければ、今後この件の報道はしない」との回答がありました。

相手は報道直後、保険会社の担当弁護士に対し、「誠意ある対応をしなければ、更に第二弾の報道が有り得る」「報道されたくなければ、誠意を示せ」と、恐喝に当たるメールを送ってきましたので、警察に相談し、保険会社の担当弁護士に対応をお願い致しました。

また、担当弁護士に対し、私が自分のホームページにこの件の抗議文を掲載したことについても、このやり取りについての守秘義務を主張し、掲載の削除を要求してきました。しかし、そもそもこの件は、相手方が文春を使って公にしたことであり、示談書に守秘義務条項を付けろとの申し出を理解することはできず、弁護士を通じ回答致しました。

最終的に文春側は、これ以上この件についての報道はしないとの方針が決まったことから、相手方は急遽、保険会社の認める範囲での示談に応じてきました。

振り返ってみますと、当初の対応において、相手が拒もうとも、痛みを訴えていた以上、救急車を呼ぶべきでした。救急車の出動回数が多すぎることで躊躇してしまいましたが、結果的に長期化の原因となってしまいました。また、相手方が当たったと言っている箇所の傷の確認や写真も撮っておくべきだったと後悔しております。

いずれにしましても、相手方との示談がようやく成立致しましたので、ご報告いたします。

●令和5年7月26日(相手方から保険会社の担当弁護士へのメール)

●令和5年8月9日(代理弁護士から鈴木章浩へのメール※文春側への抗議に対する文春からの回答書添付)

●令和5年8月29日(保険会社の担当弁護士から鈴木章浩への示談成立報告メール※示談書添付)

文春からの回答書でも認めているように、この報道は、相手方の話とメモだけをもとに書かれているもので、一方的に私を貶めて注目を集め、ネットの閲覧回数を稼ぐためだけに作られたものです。

記者は、詳細なメモが信憑性の根拠であるとしておりますが、過度な請求を求めるために文春を利用している相手なら、メモなどの作文はいくらでもできます。

私の不在時に、記者が突然自宅へ要件も告げずに訪ねてきて、その後事務所へ電話で連絡をしてきて、一方的に大変短い期日を指定した上でメールにて質問を送られ、期日内に回答(HPに記載あり)を返信したにもかかわらず、その回答を全く無視し、相手方の言い分のみを一方的に記事にするという何らかの意図を感じざるを得ない偏向報道と言えます。

記事の中で、示談に至っていないのは、あたかもこちらの責任であり、それが異常事態であるように書かれておりますが、警察も認めていない過度な請求をしてくる相手に対し、病院の治療費、休業補償など誠意のある対応をしている保険会社の担当弁護士からの示談に応じてこなかったのは相手方であります。

この様な人物の話を受けて、一方的に人を貶める報道は、マスコミという優越的地位の乱用と言わざるを得ません。そこには公平で正確な報道に努める姿勢は微塵もなく、抗議に対しては、掲載した回答のように、のらりくらりとかわし、訴訟ならいくらでも受けて立つとの強気の姿勢です。

私の代理弁護士から、訴訟の場合は長期になることが予測され、費用も相当必要となるとのアドバイスを受けました。

この度の件は、選挙直後のタイミングを狙った悪質な報道であり、多くの皆様に誤解とご心配をお掛けしてしまいました。そうしたことを考えますと、誠に不本意ではありますが、この度の示談をもって文春への抗議を終了することと致しました。

多くの皆様にご支援を頂き、都議会議員として五期目の当選をさせていただきました。皆様の負託にお報いできますよう、日々緊張感を持って、自らを高めていけるよう精進して参ります。

そして、輝かしい東京の未来に向かって、責任ある都政を前に進めて参ります。

文春オンラインの記事について

この度は、6月15日に掲載されました文春オンラインの記事につきまして、大変ご心配をおかけいたしまして、誠に申し訳ございませんでした。記事の内容は、全く事実に基づいたものではないため、下記の通り、弁護士を通じて、文春側へ抗議致しました。抗議文、記者からの質問とそれらに対するこちらの回答を掲載致します。

下記のような回答をしているにも拘らず、それらの回答を全て無視した内容の記事を、こちらに確認することもなく唐突に、あたかも事実のように記事にするというあまりにも横暴な行為に、断固抗議致します。

文春の記者からの質問とこちらからの回答

1. 2023年1月29日に鈴木先生が運転する車が自宅近くで事故を起こしたと聞いていますが、事実でしょうか。
→事実です。見通しの悪い交差点で一時停止したところ、一方通行を逆走してきた自転車が左方から交差点に進入してきて、私の車両の目の前で停止し、バンパー(またはフェンダー)と接触したと訴えてきた事故がありました。

2. 事故の際、先生が自転車に乗っていた事故の相手を救護せず、車からしばらく降りてこなかったと聞いていますが、事実でしょうか。
→事実ではありません。すぐに車から降りて、お相手様に怪我がないかを確認しました。

3. 事故の相手にたいして、「たいした怪我じゃないだろ」と発言されたと聞いていますが、事実でしょうか。
→事実ではありません。バンパー(フェンダー)と接触したと聞いて、保険で対応するので病院に行くように伝えました。

4. 事故の相手に事故から今まで謝罪されていないと聞いていますが、事実でしょうか。
→事実ではありません。私はその場で謝罪をしています。その後の経緯については、弁護士にお問い合わせください。

5. 事故の相手との示談がまだ済んでいないと聞いていますが、事実でしょうか。
→事実です。お相手様の通院治療が終わったので弁護士から賠償金の提示をしましたが、お相手様がその金額に当方の誠意を感じられないと交渉を打ち切りました。

6. 事故の相手との交渉は保険会社ではなく、先生が依頼された弁護士が担当されていると聞いています。その理由を教えてください。
→保険会社の担当者がお相手様のお怪我について慎重に確認する必要性があり、法律の専門家による交渉が必要であると判断したため、弁護士への委任を打診されました。

7. 先生がこの事故について公にしていないのは、東京都議会議員補欠選挙が迫っていたからでしょうか。
→まったく関係ありません。事故当時、まだ選挙が行われることは分かっていませんでした。

8. 示談交渉の際に先生側が事故の相手に提示した金額がおよそ212000円だったと聞いています。その金額について妥当なものなのか見解を教えてください。
→詳細な金額については存じ上げません。弁護士と保険会社で証拠に基づいて計算した金額ですので、妥当であると信じています。
 交渉の詳細については、弁護士にご確認ください。

9. 交通事故は人身事故扱いでしたか。また行政処分はどの程度のものでしたか。
→事故は人身事故扱いとなっています。行政処分はまだありません。

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